フェアリー麻雀とはゲーム研究家、草場純氏が提唱したもので、いわゆる変形ルール、変則ルールの麻雀のことです。
氏はこれまで多くのフェアリー麻雀を自らが考案され実践し貴重な資料をまとめてこられましたが、それに刺激されてアタキが独自に考えたルールをアップします。
変則ルールとは言ってもちょっとした変形でなく、本質的な転換をしたものだけ、つまりルールを変えることによって今までにない新しいパラダイムの創出を実現したものを「フェアリー」と呼びたいと氏は考えておられるようですが、その定義からすると、アタキの考えたモノはフェアリーというよりは、パロディの様相を呈しています。
96年4月「1」〜「6」をパソコン通信で発表/96年9月「7」同発表/98年12月ウェブ上に公開/99年12月「8」「9」を追加/02年8月「10」を追加/04年4月「11」「12」を追加/05年11月「13」「14」を追加

【フェアリー百貫編1】高速優先麻雀

手作りが速い人が有利な麻雀です。
通常のルールと同様に進めますが、もし聴牌したら立直をしなくてはいけません。立直しない場合には和了る権利はありません。
この場合の立直は鳴いていてもかけられます。また、ポンをして捨牌時に立直できます。つまり、立直は聴牌宣言と考えてください。
立直宣言する際には、場に6000点を供出しなければいけません。立直料が6000点と考えてください。和了れば勿論この6000点は返ってきます。
誰かが立直すると、その局は、その人以外の和了りは認められません。そして立直がかかると立直者以外の三人は、オリるだけです。
立直者は自摸ることも、他家から和了ることもできますが、槓以外の行為はできません。立直以外の人は、ポンやチイやカンはできますし、あらゆる喰い変えはOKです。唯一、和了ることができないだけです。
待ちが悪い時に、良い待ちになるまで立直を見送ることも可能ですが、立直をかけていない状態では、自摸っても和了れませんので注意が必要です。
また、その間に他家から立直がかかるとその局はオリに回らなければならないわけで、少々待ちが悪くとも立直するのがコツかも知れません。
振り聴立直は自摸和了りできます。
天和/地和/人和はありません。
ノー聴罰符はありません。立直をかけて和了れずに荒牌した場合には、供託した立直料の6000点を、他の三人が2000点づつ均等に分けます。

【フェアリー百貫編2】一色麻雀

この麻雀には筒子と萬子はなく、索子と字牌だけを使う麻雀です。
ただし一〜九の数牌は一種類に付き、四枚でなく十二枚あります。通常の牌セット三つから抜き出すのが正当な遊び方ですが、用意できない場合は筒子と萬子を索子だと思って使用してください。
和了役には、必ず、混一色か清一色か字一色が絡みます。
一つの数牌は五枚以上あるのですが、自分の手牌には四枚までしか使用できません。例えば四をカンして四七待ちになった場合は七でしか和了れません。その上、四を持ってきたら、必ず捨てなければなりません。五枚以上のために捨てざるをえなかった牌は、振り聴とはなりません。
それと重要なルールなのですが、山から自摸って三秒以内に次の行為を完了しなければならないという規則があります。三秒以上、捨牌などを行わないとチョンボとなります。三秒というのはだいたいの目安と考えてください。慣れてくると二秒以内に、というのも面白いかも知れません。
他人の待ちを推理することはあまり意味がありません。他人の捨牌は、相手の手牌を読むことよりも、自分の欲しい牌の枚数を確認する目的がほとんどです。
変則多門張の勉強にどうぞ。

【フェアリー百貫編3】聴牌麻雀

通常の麻雀は「和了りを競う」ゲームですが、この聴牌麻雀は「聴牌を競う」ゲームです。
誰かが聴牌した時点で、その局はゲーム終了です。
前述の『高速麻雀』にあまりにも似ていますが、きっと、これはアタキのスポーツマンとしての個人的な経験からきているのでしょう。
点数のやり取りは、その聴牌形から最も高い役を想定して行います。ただし、その時点での自分の持っている牌と全員の河に捨ててある牌とドラ表示牌を最終の和了り牌と考えることはできません。
山から牌を持ってきて聴牌した場合には、通常、自摸った場合のように3人から点数を貰い、ポンやチイをして聴牌した時には鳴かせた人の支払いとなります。
聴牌の成立は、手牌の中に不要な牌が1枚ある時点で成立します。
つまり、山から持ってきて聴牌すれば実際には、一枚捨てて聴牌なのですが、捨てていない時点で成立します。
同様にポンやチイをした時点で聴牌成立です。
勝負はほとんど自摸で片がつきます。狙い撃ちや見逃しといった戦術が使いずらいのが難点です(チイは上家からしかできないので...)。
「立直」と「海底摸月」「嶺上開花」「搶槓」「門前自摸」のような役はありません。ただし、鳴いて聴牌した場合には無条件に一飜、門前で聴牌した場合には無条件に二飜がプラスされます。
「七対子」は採用しない方が面白いのですが、別にあっても構いません。
門前で対々和を聴牌ったら、当然役満です。
王牌は18枚残します。
一向聴地獄は、普通のルールの「なかなか和了れない」状況のようなものです。

【フェアリー百貫編4】役宣言麻雀

これはあらかじめ、自分が和了る役を宣言しておく麻雀です(どうも自分自身が得意そうなルールばかりだなァ...)。
まず配牌を取った後に全員が、自分が和了るであろう役を宣言します。
最終的に、宣言した役を絡めて和了ると、その役についての飜数が倍の計算になった分の得点が貰えます。宣言した役と全然違う役で和了っても、かまいません。その場合は通常の得点しか貰えません。
例えば配牌時に「三色同順」と宣言して、門前で「断幺九、平和、三色同順」を和了ると、通常なら、1+1+2で四役で六飜ですが、三色同順は宣言しているので1+1+4の六役で八飜の和了りとなります。鳴いて和了れば、三色同順ならば、食い下がって一飜のところが、二飜の計算となります。
複数の役を宣言してもかまいませんが、宣言したすべての役を絡めないと倍の得点とはなりません。
例えば「混一色、一気通貫」と宣言して、もし一気通貫が成立しなければ、混一色の宣言も無効となります。
宣言できる役に関する制限はありません。ドラ以外は何でも宣言できます
「立直、一発、自摸」という宣言でもかまいません。もし成立するとドラが無くてもハネマンですね。
国士無双が四倍満のルールなら、宣言すれば八倍満となります。
天和だけは宣言できません。七対子を宣言した場合は、満貫未満ならば二飜50符で計算し、満貫以上なら四飜で計算します。
この宣言は和了る方だけでなく、振り込む方もそれなりに気を配るので、なかなかコクがあります。わざと違う宣言をして相手をゴマカスという戦術なども、多いに活用して楽しんでください。

【フェアリー百貫編5】キタナイ麻雀

キタナイとは、単に北抜き、くらいの意味です。
北抜きといってもいわゆるサンマとはあまり関係ありませんが、実はこれはアタキが最近よくやる、四人でやるサンマにヒントを得て考案したものです。
この麻雀は北家の人は和了ることができません
振り込むか、自摸られるか、をただ待つだけです。北家にとって一番良いのは、他家どうしでの振り合いか、流局かです。
通常の麻雀と同じように進行しますが、北家は和了れないので、勿論あらゆる動きはできません。ただ、安全牌を切るだけです。
あまり面白くなさそうですね(笑)。
四人でやるサンマでは、まったく牌に触れずに、半荘が終了することがあったり、役満祝儀を払わされたりするので、せめて気持ちだけでも参加させてほしいなァ、と考え、これを思いつきました。
なお、「キタナイ麻雀」のバリエーションとして、「トンデモナイ麻雀」や「皆、見ない麻雀」や「しゃあない麻雀」などがありますが、叱られそうなんでやめときます。

【フェアリー百貫編6】静寂麻雀

静寂麻雀は静かな麻雀です。
別名、「極少発声麻雀」だとか「零副露麻雀」と勝手に呼びます。
つまり「ポン/カン/チイ/リーチ」が無い麻雀です。
暗槓もダメです。
だけど、「ロン」と「ツモ」はあります(笑)。
とにかく門前で役を作らなければ和了れない麻雀なわけです。
昔、阿佐田哲也の戦術本の中で
「強くなりたいと思ったら、少なくとも半年間は、鳴くな、立直するな」
というのが書いてあったと記憶してまして、もし、それを四人でやったら、こういう麻雀になるわけですね。
フェアリー度は、相当低いですが、オススメです。

【フェアリー百貫編7】二飜縛り麻雀

通常の「二飜縛り」とは、二飜以上でなければ和了れない規則ですが、これは違います。
この麻雀では、二飜でしか和了ってはイケナイのです。
つまり一飜の手ではもちろんのこと、三飜でも満貫でも和了ってはいけません。
役満なんてトンデモナイです。絶対に、二飜役の和了りしか認められません。
この麻雀では、点棒は使いません。
散家で和了れば四点、荘家なら六点プラスされます。振り込みやツモラレはマイナス点が付きますが、この割り振りはわかるでしょう。
連荘は荘家の和了りのみで、積み点はありません。ノー聴罰符もありません。
使用できる役は、

門前清自摸、平和、断幺九、一盃口、三色同順、三色同刻、三槓子、一気通貫、 飜牌、立直、海底摸月、河底撈魚、嶺上開花、搶槓、全帯幺、七対子、三暗刻、ダブル立直、 (副露した)純全帯幺、(副露した)混一色

などで、その他の役を使って和了るとチョンボです。
これらの役でも合計して三飜以上の手を作ってもチョンボです。一発やドラはありません。
門前で「断幺九、平和」を聴牌していれば出和了りは可能ですが、ツモはチョンボです。ツモると三飜になりますから。
また、「立直、自摸」は可能ですが、これに海底摸月や嶺上を付けると和了れません。なお、立直棒は不要です。宣言するだけです。
清一色なんて和了るとチョンボですから、無理にでも安くしなければイケマセン。混一色一気通貫なんて手はダメなので、ワザと安めを取りにいきます。だけど、断幺九だけでは和了れませんので、必ず、平和や一盃口などをからめなければなりません。
七対子に関しては、単独のみの和了りしか許されません(二飜役とする)ので、立直は禁止です。
頭で考えただけなので、面白いかどうかワカリマセン。

【フェアリー百貫編8】三者役固定麻雀

これは「役宣言麻雀」と「二飜縛り麻雀」の合成で、劇画の『天』からヒントを得ました。
四人の内の三人がその局で目指さなければいけない役が、最初から決められています。
東家はチャンタ、南家はタンピン、西家はチートイ、で、それぞれ和了らなければいけません。北家はどんな和了りをしてもかまいませんが、北家以外の人は決められた役を絡ませないで和了ることはできません。
立直やドラは通常のルールに従います。ロン牌の選択による片和了りは認められますが、同順や振り聴に関する規則も通常通りです。
喰い平和を認める方が面白いのですが、副露してのツモの時には当然、平和は無効です。

【フェアリー百貫編9】十二枚麻雀

四面子と一雀頭を作るのではなく、三面子と二雀頭を作る麻雀です。
手牌は十二枚が普通で、ツモった時点で十三枚になります。
立直や副露(カンも)は通常のルールに従います。
「九連宝灯/国士無双/大四喜/七対子」の四つの役は採用しません。
四枚の同一牌を二つの雀頭とみなすことができます。
配牌時のチョンチョンはありません(実はこれが思い付きの発端です)。
「一面子と五雀頭」や「十枚麻雀」なども考えられますが、この「十二枚麻雀」が一番スムースに進行できそうです。

【フェアリー百貫編10】左さらし麻雀

ポンやチイをしなくとも、出来上がり面子を副露することができる麻雀です。出来面子をさらす場合には、左側に牌を表向きにして置きます。
何故、わざわざ副露するかというと、誰かが和了ると、通常の点数のやり取りとは別に、和了らなかった他の三人は自分の立てている牌の枚数に1000点を掛けた点数を、和了った人に支払わなければ行けない、という規則だからです。
誰かが和了った時点では、面前で立てている牌の枚数分だけ多く支払わなければいけないので、とにかくさらします。
しかし、一度さらした面子は、通常の副露牌と同じく(小明槓はできますが)、一切の変更はできません。
例えば、3)4)5)6)7)の三面待ちの五枚持ちから、3)4)5)等の面子をさらして両面待ちにしたり、ノベタンから面子をさらして単騎待ちにしたりすることで、自分の持ち牌を少なくできます。しかし、そうすると聴牌が狭くなったり、変化が少なくなるので色々なことを考えなければいけません。
さらすことができるタイミングは、自分のツモ番で、山から牌を積って捨て牌する間、もしくはポンやチイやカンをして捨て牌をする前までです。
左にさらしているだけなら(=通常の副露牌が無い状態ならば)、役は面前扱いで、立直をかけることができます。
ダブロンを採用している場合には、和了った二人のそれぞれが自分以外の三人から点数を貰えます。
Aさんの打牌が、Bさんに3900点、Cさんに8000点のロン牌で、その時A/B/C/Dの四人の手牌(さらしていない牌)の枚数が、13枚/10枚/7枚/10枚とすると、Aさんは37900点の支出、Bさんは23900点の収入、Cさんは34000点の収入、Dさんは20000点の支出となります。
暗槓は左さらしと同等の扱いとします。

【フェアリー百貫編11】一向聴拾い麻雀

一向聴が長く続いている内に、自分にとってのキー牌が他の三人からバタバタと切られることがよくあります。そうなると聴牌が困難なだけでなく、ようやく聴牌っても、肝心の和了牌が残っていないなんて事態になるわけです。
この拾い麻雀は、ツモ番の時に山から牌を持ってくる代わりに、自分にとっての有効牌を河から持ってくることのできる麻雀です。他人の捨て牌からでも、自分の捨て牌からでも持ってくることができます。
それまで河に捨てられたどの牌でも持ってくることができます。
ただし、河から拾うことができるのは一局に一回だけで、その後には必ず立直をかけなければいけません。
つまり、他の三人には、立直直前にツモってきた牌がバレているわけです。
拾うことのできるタイミングは自分のツモ番の時です。山にある本来の自分のツモ牌は下家のツモ牌となります。
一向聴もしくは聴牌時(この時は振り聴立直になるか、聴牌が好形になるか)にしか拾うことはできませんが、必ずしも拾わなければならないわけではありません。通常のツモ牌だけでゲームを進行させてもOKです。
自分が副露している時や、(副露していなくとも)ハイテイ牌や加槓牌を拾うことはできません。

【フェアリー百貫編12】いつでも拾い麻雀

前述の「一向聴拾い麻雀」の変形で、(立直していない状態ならば)いつでも何回でも河から拾うことのできる麻雀です。
鳴いていても拾えますし、拾った後に立直しなければいけないという規則もありません。
何を持ってくるかわからないツモ山に手を延ばすよりは、他人にはモロバレでも、自分の欲しい牌を拾う方が有利なのは当たり前の話なので、なかなか流局までに時間がかかりそうです。って言うか、きっと流局する前に誰かが和了るでしょう。
国士無双狙いなら、他人の河から拾うことが多くなるでしょう。
ベタオリしている時なども、完全安全牌を拾うことがあるでしょう。
立直をかけた人は、拾うことができません。
また、拾って「ツモ」ということはできません。ツモ和了りは、牌山からだけで可能です。
ミエミエ清一色で、それまで毎回、拾ってたのに急にツモ山に手をかけたなら、それは聴牌したと全員にモロバレです。
最後に大事なこと。
自分が一度捨てたのに拾われた牌(自分で拾った牌も同じ)は、振り聴の対象とはなりません。

【フェアリー百貫編13】長面子麻雀

順子とは通常3枚で構成されますが、この長面子麻雀では4枚や5枚でも1つの面子と考えることができます。
同様に刻子も、4枚を(槓せずに)1面子と考えます。
雀頭はあってもなくても和了れます。通常の4面子1雀頭でも和了れます。ただし、2つの雀頭を作ることはできません。

一筒 二筒 三筒 四筒 五筒 二索 二索 二索 三索 四索 五索 六索 七索

上の場合の待ち牌は、 一筒 三筒 五筒 六筒 一索 二索 三索 四索 五索 六索 七索 八索 です。

二筒 三筒 四筒 五筒 一索 二索 三索 四索 五索 六索 七索 中 中

上の場合の待ち牌は、 一筒 六筒 三索 四索 五索 八索 中 です。

二筒 三筒 四筒 五筒 二索 三索 四索 五索 六索 七索 中 中 中

上の場合の待ち牌は、 一筒 二筒 五筒 六筒 一索 二索 四索 五索 七索 八索 中 です。

白 白 白 發 發 發 中 中 中 一筒 二筒 三筒 四筒

上の場合の待ち牌は、 白 發 中 一筒 四筒 五筒 です。

槓はありません。
ポンやチイは、長面子で副露できます。
役は、通常の役を摘要します。
ダブル立直は頻繁に出ます。6巡目で四人全員が聴牌っていることもザラです。

【フェアリー百貫編14】いつでも牌チェン麻雀

立直した後でも手牌の変更ができる麻雀です。
立直した人は、待ち牌に関連する面子を卓の右側に伏せたまま寄せます。
立直宣言後でも、その伏せた牌以外は(つまり、和了牌に変更がない限り)牌の交換ができます。ツモ切りする必要がないわけです。
立直後に牌を交換したくない場合や、単騎待ちがバレるのを防ぐ目的等で、待ち牌に無関係の牌でも伏せることができます。
伏せる牌は、立直宣言と同時に行い、途中でそれを変更することはできません。
牌の交換によって、待ち牌が変わるような交換はできません。また、聴牌が壊れるような交換もできません。
立直をかけた後にも手が育つので、良い待ちになったらとりあえず立直して、ドラや赤牌との交換を待つなんてーのも戦略の一つです。
故意の後引っ掛けも可能です。
立直後の牌交換が過ぎると、待ちに無関係の牌がモロバレなので、待ちを看破されやすいという欠点もあります。
牌交換によって、和了点を小さくすることも可能です。